昭和52年に弁理士登録をし、しばらく東京の某特許事務所に勤務後、昭和54年4月、JR富山駅前に特許事務所を開設し、弁理士暦もはや32年を過ぎました。
2007年には、はからずも「知財功労賞」(特許庁長官賞)受賞の栄誉を賜わり、私にとっては、誠に記念すべき年となりましたが、一方では、弁理士業務に対して、一層、身を引き締めて取り組まねばと決意している次第です。
顧みれば、この弁理士の資格を知ったのは、総合化学メーカーへ技術者として就職し、途中から研究所配属になってからのことでした。その後ふとした事情で、弁理士資格への挑戦となり、かくして、この業界に身を置くこととなったものです。
今となっては、懐かしいことですが、町の発明家が闊歩していた時代、所員も数人に膨れた高度成長期、バブル崩壊後の比較的安定した時代を経て、今日に至っています。しかし、この業界も、今では、すっかり時代が変わってしまったという観が拭いきれません。
仕事は完全にIT化し、会員どうしの繋がりは薄く、自由競争から過当競争の時代に入ろうとしています。また、私の所属する日本弁理士会北陸支部においても、支所が次々と増え、支所会員が半数以上を占めるようになってきております。
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